「マヨネーズ」とは、鶏卵と植物油、酢を主原料としたフランス発祥の半固体状ドレッシングです。
18世紀中頃イギリス占領下にあったスペインのメノルカ島に攻め込んだフランス軍が、港町マオンで料理に使われていたソースのレシピをパリに持ち帰り「マオンネーズ(マオンのソースという意味)」と紹介したことが名前の由来とされています。
日本においてはソフトチューブ容器入りの製品が一般的で、サラダなどの野菜全般、フライやカツなどの揚げ物、エビやツナなどの魚介類、お好み焼きやたこ焼きなどの粉ものをはじめ、様々な料理のソースや味付けとして用いられます。
なお、JAS(日本農林規格)では、原材料に卵黄又は全卵を使用し食用植物油脂が65%以上のものを「マヨネーズ」と定義しており、鶏卵を使用しないものや油分の少ないものには「マヨネーズ」の呼称が使用できないため「半固体状ドレッシング」や「マヨネーズ風ドレッシング」といった品名で販売されています。
「タルタルソース」とは、みじん切りにしたタマネギ、ピクルス、ケッパー、パセリ、ゆで卵などを「マヨネーズ」に混ぜた半固体状ドレッシングです。
中央アジアの遊牧民タタール族が生の牛肉や馬肉と香味野菜を細かく刻んで食べていた料理で、19世紀にヨーロッパで「タルタルステーキ(タタール人のステーキという意味)」として広まった肉料理に似ていることが名前の由来とされています。
日本においてはソフトチューブ容器入りの製品が市販されているほか、家庭や飲食店などで市販の「マヨネーズ」に具材を混ぜて作られたものも多く、エビや牡蠣、白身魚など魚介類のフライ、チキン南蛮をはじめ、「マヨネーズ」同様に様々な料理のソースや添え物として用いられます。
■ Wikipedia マヨネーズ
■ Wikipedia タルタルソース
■ JAS ドレッシングの日本農林規格