「打楽器」、「ドラム」、「パーカッション」は、それぞれ類似した意味を持ち混同されることも多いですが、日本においては以下のように使い分けられることが多いです。
「打楽器」とは、打ったり叩いたりして音を出す楽器の総称です。
和太鼓やタンバリン、コンガ、ボンゴなど開口部に張った膜の振動によって音を出す「膜鳴楽器」と、カスタネットやシンバル、トライアングル、カホンなど本体の振動によって音を出す「体鳴楽器」に分類されます。
「ドラム」とは、本来「打楽器」のうち「膜鳴楽器」、つまり「太鼓」を指す英単語 “drum” のカタカナ表記ですが、日本においては大小様々な太鼓やシンバルなどの打楽器を一人の奏者が演奏可能な配置にまとめた「ドラムセット」を指すことが多いです。
ペダルを踏んで演奏するバスドラム、ドラムスティックで叩いて演奏するスネアドラム、タムタム、フロアタムなどの太鼓類(膜鳴楽器)に、ハイハットやクラッシュ、ライドなどのシンバル類(体鳴楽器)を組み合わせたものが一般的な「ドラムセット」です。
「ドラム」を演奏する奏者・アーティストは「ドラマー」や「ドラムス」と呼ばれ、ロックやジャズ、ポップスなどの音楽ジャンルのリズムパートを構成します。
「パーカッション」とは、本来「打楽器」全般を指す英単語 “percussion” のカタカナ表記ですが、日本においては「ドラム」以外の「打楽器」を指すことが多いです。
コンガやボンゴ、ジャンベ、タンバリン、ティンパニ、ティンバレスなどの「膜鳴楽器」のほか、カホンやトライアングル、チューブラーベルなど「体鳴楽器」に分類されるものもあります。
また、シロフォン、マリンバ、ヴィブラフォンなどの鍵盤打楽器も「パーカッション」に分類されることが多いです。
「パーカッション」を演奏する奏者・アーティストは「パーカッショニスト」と呼ばれ、ラテン音楽やクラシック音楽、ポップスなどの音楽ジャンルのリズムパートを構成します。
■ Wikipedia 打楽器
■ Wikipedia ドラムセット
■ Wikipedia パーカッション