「ガチョウ」とは、カモ目カモ科ガン亜科の「雁(がん、かり)」を原種に、食肉用、採卵、羽毛採集、愛玩用などを目的として家禽化した鳥です。
成体で体長50~90cm、体重4~10kg程度、白い体毛に円錐状の黄色のくちばしを持った個体が一般的です。
翼は退化して小さくなっており、長距離を飛行することはできなくなっています。
食肉用として様々な肉料理に用いられるほか、肝臓はフォアグラに、日本以外の国では卵も食用にされます。
また、「ガチョウ」の羽毛は布団やダウンジャケット、バドミントンのシャトルなどに利用されます。
カモ科マガモ属の「真鴨(まがも)」を家禽化したアヒルと外観が似ていますが、アヒルと比較して首が長いことやくちばしの形状で見分けられます。
「ダチョウ」とは、ダチョウ目ダチョウ科ダチョウ属に属する鳥類で、鳥類の中で完全な地上生に進化したグループ「平胸類」に分類される鳥です。
成体でオスの体長2~2.7m、体重120~130kg程度、メスの体長1.7~1.9m、体重100~110kg程度になる世界最大の鳥類として知られています。
翼はありますが、鳥類特有の竜骨突起がなく、胸筋も発達していないため飛行することはできません。
鳥類の足の指は通常4本ですが、「ダチョウ」の足の指は2本が退化して第3趾(中趾)、第4趾(外趾)の2本しかありません。
一方で脚力は非常に発達しており、最大時速70kmものスピードで走ることが可能です。
食肉として利用されるほか、羽根は装飾品に、皮革は革製品に利用されます。
■ Wikipedia ガチョウ
■ Wikipedia ダチョウ
「ガチョウ」…カモ科ガン亜科のガンを原種に家禽化した鳥類
「ダチョウ」…ダチョウ目ダチョウ科ダチョウ属の世界最大の鳥類
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「ガチョウ」と「ダチョウ」の違いは?