鹿 (ニホンジカ)

鹿とは、鯨偶蹄目シカ科の哺乳類の総称で「シカ」と読みます。
シカ科には「ニホンジカ」や「トナカイ」、「ヘラジカ」などが属していますが、日本で単に「鹿」といった場合、シカ科シカ属に属する「ニホンジカ」を指すことが多いです。
「ニホンジカ」は北海道分布する「エゾシカ」、本州に分布する「ホンシュウジカ」、九州四国に分布する「キュウシュウジカ」など7亜種に分類され、成体オス全長90~190cm、体重50~200kg程度、メスが全長90~160cm、体重25~80kg程度ですが、北部の亜種ほど大型で、南部の亜種は小型になります。
体毛は夏毛が茶褐色に白い斑点、冬毛が灰褐色で、オスは毎年生え変わる枝分かれしたを持ちます。
野生個体森林草原などに生息し、木の樹皮果実ドングリなどを食べる草食性で、田畑果樹園農作物を食害するなど農業被害を及ぼすことから害獣扱いされることも多いです。

キョン

キョンとは、シカ科ホエジカ属に属する哺乳類で、漢字では「羗」と書きます。
中華人民共和国南東部~台湾原産のシカの一種で、成体で全長70~100cm、体重12~18kg程度とニホンジカに比べて四肢も短く小型です。
体毛は茶褐色~黄褐色に鼻から頭部の黒い縞があり、オスは毎年生え変わる短い角を持ちます。
日本においても千葉県伊豆大島などで動物園から逃げ出した個体が野生化して繁殖・定着しており、近年急速にその分布域を広げつつあります。
「鹿」同様に草食性で、田畑や果樹園の農作物を食害するなど農業被害を及ぼすほか、生態系に影響を及ぼす恐れがあることなどから、2005年に特定外来生物に指定されています。


■ Wikipedia シカ
■ Wikipedia ニホンジカ
■ Wikipedia キョン

「鹿」…シカ科の哺乳類の総称で日本ではニホンジカのことを指す場合が多い
「キョン」…シカ科ホエジカ属に属する哺乳類

「鹿」と「キョン」の違いは?
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