「メダカ」、「カダヤシ」はいずれも小型の淡水魚で、外観が似ているため混同されることも多いですが全く別の魚です。
「メダカ」とは、ダツ目メダカ科メダカ属に分類される卵生の小型淡水魚の総称です。
日本全土から朝鮮半島・中国大陸・台湾に広く分布、平野部の池沼や水田、流れの穏やかな河川や水路などに生息しています。
日本においては日本原産の「ミナミメダカ」と「キタノメダカ 」が代表的な種で、両種を総称して「ニホンメダカ」と呼ぶこともあります。
体長約4cm前後で、尻びれは幅広で尾びれに近く、尾びれの後端は直線的になっています。
目が大きく頭部の高い位置についていることが和名の由来で漢字では「目高」と書きます。
一方「カダヤシ」とは、カダヤシ目カダヤシ科カダヤシ属に分類される卵胎生の小型淡水魚の総称です。
北アメリカのミシシッピ川流域が原産、日本には20世紀初頭に持ち込まれた外来種で「アメリカメダカ」と呼ばれることもあります。
「メダカ」同様体長4cm程度で外観も似ていますが、尻びれが小さいことと尾びれの後端が丸くなっていることが「メダカ」との外観上の大きな違いです。
卵を水草などに産み付ける卵生の「メダカ」と違い、オスと交尾したメスが体内で卵を受精・孵化させて稚魚を出産する卵胎生の「カダヤシ」は、水草などの産卵場所を必要としないことから「メダカ」より繁殖力が強く、生態系に影響を与えるなどとして日本においては特定外来生物に指定されています。
蚊の幼虫であるボウフラを捕食することが和名の由来で漢字では「蚊絶やし」と書きます。
■ Wikipedia メダカ
■ Wikipedia カダヤシ
「メダカ」…ダツ目メダカ科メダカ属に分類される卵生の小型淡水魚
「カダヤシ」…カダヤシ目カダヤシ科カダヤシ属に分類される卵胎生の小型淡水魚
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