「松かさ」、「松ぼっくり」は、結論からいうと同じものを指します。
「松かさ」とは、マツ科マツ属の針葉樹「松」の果実にあたるもので「マツカサ」と読みます。
マツ科やスギ科、ヒノキ科など裸子植物の雌花が成熟したもので、「球果(きゅうか)」と呼ばれることもあります。
一般的に秋に実をつけたものが2年かけて大きくなり、種子を飛ばした後に木から落ち、重なった鱗片が球形や円錐形に木質化したものを指して「松かさ」と呼ぶことが多いです。
「松笠」「松傘」「松毬」と漢字表記されることもあります。
「松ぼっくり」とは、関東などで用いられていた方言「松ふぐり」が転訛した「松かさ」の別称で「マツボックリ」と読みます。
「ふぐり」とは睾丸を包む袋の部分「陰嚢」のことで、哺乳類のオスが持つ器官の陰嚢と「松かさ」の形状が似ていることが由来とされています。
関西など一部の地域では「松毬」を訓読みした「チチリ」や「チチリン」の別称が用いられることもあります。
その他「マツポックリ」「マツダンゴ」「マツボッコ」「マツボクリ」「マツッコゴレ」「マツッポグリ」「マツボボ」「マツノボンボ」「マツンボロ」「マツンコンボ」「チッチロ 」「チンチロ」「チッチリコ」などの地域呼称、方言があります。
「松かさ」…マツ科マツ属の針葉樹「松」の果実にあたるもの
「松ぼっくり」…「松ふぐり」が転訛した松かさの別称
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