「胡椒」とは、コショウ科コショウ属に属するインド原産のつる性常緑低木で「こしょう」と読みます。
単に「胡椒」といった場合、果実を乾燥して作る香辛料を指すことが多く、香辛料としての「胡椒」は、強い芳香と辛みが特徴で、世界中で様々な料理に広く用いられています。
「スパイスの王様」とも呼ばれることもあり、シナモン、クローブ、ナツメグとともに世界4大スパイスに数えられています。
黒胡椒(ブラックペッパー)や白胡椒(ホワイトペッパー)など果実の処理方法による種類があり、粉末に挽いたもののほかホール(原型)のものもあります。
調味料の塩と共に用いられることが多い日本においては、あらかじめ粉末の「胡椒」と塩を混ぜた「塩コショウ」や、さらにうま味調味料などを添加した「味塩コショウ」などの商品も多く販売されています。
「花椒」とは、ミカン科サンショウ属に属する中国原産の落葉低木で「かしょう」と読みます。
単に「花椒」といった場合、果皮を乾燥して作る香辛料を指すことが多く、香辛料としての「花椒」は、爽やかな香りと痺れるような辛味が特徴で、麻婆豆腐や坦々麺などの四川料理をはじめとした中華料理で多く用いられています。
シナモン、クローブ、フェンネル、スターアニスなどとブレンドした「五香粉」は中華料理に欠かせないミックススパイスとして知られています。
果皮を植物油に漬けて成分を溶出させた「花椒油」や、果皮粉末を塩と混ぜた「花椒塩」も調味料として利用されますが、「花椒」は果皮以外の食用利用はありません。
なお、植物としての和名は「カホクザンショウ」で、「山椒」や「花山椒」と区別するために「四川山椒」「中国山椒」と呼ばれることもあります。
■ Wikipedia コショウ
■ Wikipedia カホクザンショウ