「月桂樹」とは、クスノキ科ゲッケイジュ属に属する地中海沿岸地域原産の常緑高木で「ゲッケイジュ」と読みます。
生育すると樹高10m程になる高木で、春に薄黄色の花を咲かせ、秋に直径8~10mm程度の紫色の実がなります。
葉のついた若枝をリング状に編んだ冠は「月桂冠(げっけいかん)」と呼ばれ、勝利と栄光のシンボルとされることもあります。
「月桂葉(げっけいよう)」と呼ばれることもある葉は「シネオール」などの芳香成分を多く含むことから独特の芳香があり、葉を乾燥したものは香辛料として古代より用いられています。
「ローリエ」とは、「月桂樹」の葉を乾燥させた香辛料です。
葉を乾燥したホール(原型)で使用されることが多いですが、粉末に挽いた「パウダー」状のものもあります。
イタリア料理やフランス料理、トルコ料理、ギリシャ料理など地中海沿岸のヨーロッパ諸国の料理に用いられることが多いスパイスで、肉や魚介類の臭み消しに用いられるほか、シチューやカレー、ポトフなど煮込み料理、マリネやピクルスなどの漬け液、出汁やソースの風味付けなど、様々な料理において用いられます。
「ローレル」とは、「ローリエ」を意味する英単語 “laurel” の発音をカタカナ表記したものです。
「ローリエ」は、フランス語 “laurier” の発音をカタカナ表記したもので、「ローレル」と「ローリエ」は、同じものを指します。
市販のスパイスの商品名や料理本・レシピの表記では「ローリエ」が用いられることも、「ローレル」が用いられることもありますが、これらの使い分けに明確な基準はありません。
■ Wikipedia ゲッケイジュ
■ Wikipedia ローリエ
「月桂樹」…クスノキ科ゲッケイジュ属に属する地中海沿岸地域原産の常緑高木
「ローリエ」…月桂樹の葉を乾燥させた香辛料
「ローレル」…ローリエの別称
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「月桂樹」と「ローリエ」「ローレル」の違いは?