アライグマ

アライグマとは、食肉目アライグマ科アライグマ属に属する哺乳類で、北アメリカ全域に広く分布しており、日本、ヨーロッパにも外来種として生息しています。
「アライグマ」は、アメリカにおいて古くから親しまれてきた野生動物で、ペットとして飼育されるほか、毛皮利用もされています。
日本においても1977年にアメリカの小説原作としたテレビアニメ「あらいぐまラスカル」が放映された影響で人気が高まり、ペットとして多くの個体輸入されます。
このペットとして飼育されていた個体が脱走や捨てられて野生化したものが日本で繁殖し、定着したと考えられています。
日本で野生化したものは成体で、体長40~60cm、尾長20~40cm、体重4~10kg程度の個体が多く、灰褐色で尻尾縞模様のある体毛を持っています。
食性はネズミモグラなどの小動物爬虫類両生類カニザリガニ昆虫類、ミミズ、動物の死骸、木の実などを食べる雑食性で、都市部では生ゴミを漁ることや、大型の「アライグマ」ニワトリウサギなどの家畜やペットを襲うこともあります。
果樹園農作物を食害するなど農業被害を及ぼすことや、生態系に影響を与えることなどから、日本では2005年より特定外来生物に指定されペットとして飼育や販売、輸入することが禁じられています。

レッサーパンダ

レッサーパンダとは、食肉目レッサーパンダ科レッサーパンダ属に属する哺乳類で、ミャンマー北部からヒマラヤ南東部にかけて分布しており、日本においては動物園などの飼育下で飼育・繁殖が行われています。
を食べる者」を意味するネパール語「ネガリャポンヤ」の「ポンヤ」の部分が転訛したものが名前の由来で元々は単に「パンダ」と呼ばれていましたが、クマ科の「ジャイアントパンダ」が「パンダ」として広まったことから「小さい・少ない」を意味する「レッサー」をつけて「レッサーパンダ」になったとされています。
主にネパールに生息するネパールレッサーパンダと、主に中国に生息するシセンレッサーパンダがおり、日本で多く飼育されているシセンレッサーパンダの成体で体長50~65cm、尾長30~50cm、体重4~7kg程度の個体が多く、茶褐色~赤褐色で尻尾に縞模様のある体毛を持っています。
食性は竹やタケノコなどの植物のほか、小動物や鳥の、昆虫類、動物の死骸、果実などを食べる雑食性です。
野生の「レッサーパンダ」は、交通事故や人間による駆除、環境破壊による生息地の減少、密漁などにより生息数が減少しており、絶滅危惧種としてレッドリストに登録されています。


■ Wikipedia アライグマ
■ Wikipedia レッサーパンダ

「アライグマ」…食肉目アライグマ科アライグマ属に属する北米原産の哺乳類
「レッサーパンダ」…食肉目レッサーパンダ科レッサーパンダ属に属するミャンマー~ヒマラヤ原産の哺乳類

「アライグマ」と「レッサーパンダ」の違いは?
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