「ラー油」、「マー油」は、いずれも植物油をベースにした調味油で、名前も似ていますがそれぞれ別の調味料です。
「ラー油」とは、唐辛子などの香辛料となたね油を主原料とする中国発祥の調味油で、漢字では「辣油」と書きます。
長ネギや生姜、鷹の爪、花椒などの香味野菜を入れ加熱して風味を移した油に、一味唐辛子を漬け込んで作るのが一般的で、餃子のタレに辛味を加えるために用いられるほか、麻婆豆腐や坦々麺など中華料理の調味料として用いられることもあります。
近年では刻んだ唐辛子やフライドガーリック、フライドオニオンなどの具材が入った「食べるラー油」も発売されており、調味料としてだけではなくおかずとしても多種多様なアレンジ製品があります。
「マー油」とは、焦がしたニンニクとごま油を主原料とする熊本県発祥の調味油で、漢字では「魔油」と書きます。
焦げるまで炒めたニンニク、長ネギ、タマネギなどをすり鉢やフードプロセッサーでペースト状にし、ごま油で伸ばして作るのが一般的で、「焦がしにんにく油」と呼ばれることもあります。
熊本県熊本市とその周辺地域を中心に作られる「熊本ラーメン」に用いられることが多い調味料ですが、独特の苦みとコクがあり、熊本ラーメン以外のラーメンや炒飯、唐揚げなどにも風味付けや味のアクセントとして用いられることもあります。
■ Wikipedia ラー油
■ Wikipedia マー油
「ラー油」…唐辛子などの香辛料となたね油を主原料とする中国発祥の調味油
「マー油」…焦がしたニンニクとごま油を主原料とする熊本県発祥の調味油
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