「かまぼこ」とは、白身魚のすり身を成形して加熱した食品の総称です。
スケトウダラやイワシなどの白身魚の魚肉をすり潰したものに塩・調味料を加えて成形し、蒸す・焼くなどしてタンパク質を熱凝固させた魚肉練り製品の一種で、加熱方法により「蒸しかまぼこ」、「焼きかまぼこ」、「揚げかまぼこ」、「茹でかまぼこ」などと分類されることもあります。
「笹かまぼこ」や「カニ風味かまぼこ」など様々な種類の「かまぼこ」があり、広義では「はんぺん」や「ちくわ」「さつま揚げ」も「かまぼこ」の一種とされることもありますが、単に「かまぼこ」といった場合、「かまぼこ板」と呼ばれる杉などの板の上に、調味したすり身を半円状に成形して蒸した「蒸板かまぼこ」を指すことが多いです。
すりつぶした魚肉を竹の棒の先に塗りつけて焼いたものが起源とされており、その形状がガマ科ガマ属の多年草「蒲(がま)」の穂や、槍の原型とされる武器「鉾(ほこ)」の先端部分に似ていることが名前の由来で、漢字では「蒲鉾」と書きます。
「なると」とは、輪切りにした断面が紅白の渦巻き模様になった魚肉練り製品「なると巻き」の略称で、広義の「かまぼこ」の一種です。
断面の渦巻き模様を鳴門海峡で発生する渦潮に見立てたことが名前の由来で、漢字では「鳴門巻き」と書きます。
食用色素で赤~ピンク色に着色したすり身を白いすり身で巻きこんで、簾で巻いて茹でたものが一般的ですが、白いすり身を赤く着色したすり身で巻き込んだものや、緑色に着色したすり身も用いた三色使いの「なると」もあります。
ラーメンや冷やし中華、うどんなど麺類のトッピングとして用いられるほか、茶碗蒸しや炒飯、中華丼、おでんの具材に用いられることもあります。
■ Wikipedia 蒲鉾
■ Wikipedia 鳴門巻き