「三輪タクシー」とは、東南アジアや南アジアを中心に普及している三輪自動車を利用したタクシーの総称です。
前輪一輪、後輪二輪の三輪のオートバイタイプの乗り物で、後部に2~3人の乗客を乗せるためのシートを備え、ビニール製や樹脂製の屋根がついたものが一般的です。
国によって乗車定員や排気量など仕様は様々ですが、イタリアのピアジオ社のスクーター「ベスパ」を原型とした排気量200cc前後の小型の「三輪タクシー」がインドを中心に普及しており、日本の「人力車」を由来とする「オートリクシャー」や「オートリキシャー」という呼称が用いられています。
その他、フィリピンでは「トライシクル」、バングラデシュでは「ベイビータクシー」、ネパールでは「テンプー」、スリランカでは「スリーホイーラー」、インドネシアでは「バジャイ」、ペルーでは「モトタクシー」という呼称の「三輪タクシー」が普及しています。
「トゥクトゥク」とは、タイで普及している「三輪タクシー」の呼称です。
排気量660ccで運転席と後部座席に乗客が3人乗れる乗車定員4名のものが一般的ですが、排気量250ccのものや1300ccのもの、後部座席2列で乗客が6名乗れる乗車定員7名タイプや、後部座席3列で乗客が9名乗れる乗車定員10名のタイプもあります。
エンジンが「トゥクトゥク」と音を立てることが名前の由来とされており、アルファベット表記は “TUK TUK” で、「ツクツク」とカタカナ表記されることもあります。
近年「三輪タクシー」の普及が広まっているグアテマラなどの中米諸国やポルトガルでも「トゥクトゥク」の呼称が用いられています。
「三輪タクシー」…三輪自動車を利用したタクシーの総称
「トゥクトゥク」…タイで普及している三輪タクシーの呼称
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「三輪タクシー」と「トゥクトゥク」の違いは?