「ベーコン」とは、豚のばら肉を塊のまま香辛料や調味料とともに塩漬けし、燻煙した加工食品です。
英語の “bacon” は、本来豚のロース肉(背肉)を指す単語ですが、日本においては食品表示法に基づいた食品表示基準において、ばら肉を用いたものを「ベーコン」と呼び、ロース肉を用いたものは「ロースベーコン」、肩肉を用いたものは「ショルダーベーコン」と区別するよう定められています。
日本で製造される「ベーコン」の市販製品の多くは製造過程で殺菌のため煮沸されており、ラベルに「加熱食肉製品」と表示されていますが、海外の「ベーコン」の多くは非加熱で生食できないことから、加熱調理を行うのが一般的です。
スライスされたものは焼いてサラダやサンドイッチの具材、ベーコンエッグ、野菜のベーコン巻き、炒め物、ピザの具材などに用いられ、ブロックのものはポトフやシチューなどの煮込み料理にも用いられます。
一方「ハム」とは、豚のもも肉を塊のまま香辛料や調味料とともに塩漬けし、ケーシングなどに詰めて整形し、燻煙、加熱した加工食品です。
英語の “ham” は、本来豚のもも肉を指す単語ですが、日本においては豚のロース肉を用いた「ロースハム」や、豚の肩肉を用いた「ショルダーハム」など、もも肉以外の部位の豚塊肉を用いたものも含め、JAS(日本農林規格)で「熟成ハム類」と定義されています。
また、豚肉以外の畜肉や家禽肉の小片とつなぎを用いた「プレスハム」や、畜肉や家禽肉、兎肉、魚肉とつなぎを用いた「チョップドハム」を指して「ハム」と呼ぶこともあります。
スライスしてそのままオードブルにされたり、サラダやサンドイッチの具材にされるほか、加熱してハムエッグやハムカツ、ハムステーキ、細かく刻んでポテトサラダやオムレツ、炒め物の具材などにも用いられます。
■ Wikipedia ベーコン
■ Wikipedia ハム