「オイルサーディン」、「アンチョビ」は、いずれも日本で「鰯(いわし)」と呼ばれる小魚を加工した保存食品です。
「オイルサーディン」とは、ニシン目ニシン科ニシン亜科に属するマイワシをはじめとした小魚の頭と内臓を取り除いて高濃度の塩水に漬け、拭いたのちに香辛料と共に油で煮た食品です。
市販の製品は缶詰のものが多く、そのまま、または香辛料やハーブ、調味料、チーズなどで調理しておつまみ、一品料理として食されるほか、パスタやピザ、アヒージョ、サンドイッチ、サラダ、マリネなどの具材にも用いられます。
一方「アンチョビ」とは、ニシン目カタクチイワシ科に属するカタクチイワシなどの小魚を三枚におろし内臓を取り除いて15%~20%の濃度の塩水に漬け、冷暗所で発酵、熟成した食品です。
英語の “anchovy” は、本来カタクチイワシ科の小魚の総称ですが、日本で単に「アンチョビ」といった場合塩漬けのものを指す事が多いです。
市販の製品は缶詰のものが多く、そのまま食すには塩味が強いため、ペースト状にしてトーストやカナッペ、クラッカーに塗るスプレッドにされるほか、パスタやピザのソース、炒め物や和え物、サラダの味付けなどに用いられることが多いです。
イタリアの郷土料理「バーニャ・カウダ」のソースは「アンチョビ」とニンニクをベースにしており、「アンチョビ」が欠かせない料理のひとつといえます。
■ Wikipedia サーディン
■ Wikipedia カタクチイワシ科
「オイルサーディン」…マイワシなどの小魚の頭と内臓を取り油で煮た保存食品
「アンチョビ」…カタクチイワシなどの小魚を三枚におろし塩水に漬け発酵した保存食品
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