「お歳暮」とは、年末に日頃からお世話になっている方に贈り物を届け、一年間の感謝の気持ちと翌年への引き続きのお付き合いを願う気持ちを表す、日本古来の風習です。
本来「歳暮」は「年の暮れ」という意味で、年末を指す言葉ですが、接頭辞の「お」を付けて「お歳暮」といった場合、この時期に贈答品を贈る習慣や、贈答品そのものを指すことがほとんどです。
漢字で「御歳暮」と表記することもあります。
「お歳暮」を贈る時期は12月初旬〜20日頃で、贈り物には、ワインやウィスキー、日本酒などのアルコール飲料、コーヒー、ハムやソーセージなどの加工食品、和菓子、洋菓子、調味料、洗剤や石鹸、タオルなどの生活必需品、商品券やカタログギフトなどが選ばれることが多いです。
一方「お中元」とは、1年の真ん中に日頃からお世話になっている方に贈り物を届け、半年間の感謝の気持ちと、相手の健康を願う気持ちを表す、日本古来の風習です。
本来「中元」は旧暦の7月15日に行われる中国三大宗教の「道教」の贖罪行事のことですが、接頭辞の「お」を付けて「お中元」といった場合、この時期に贈答品を贈る習慣や、贈答品そのものを指すことがほとんどです。
漢字で「御中元」と表記することもあります。
「お中元」を贈る時期は、地域により違いがあり明確な定義はありませんが、関東では概ね7月初旬から15日まで、関西では概ね7月中旬からお盆までとなっています。
「お中元」の贈り物も、「お歳暮」と同様の品物が選ばれるほか、夏の暑い盛りに贈り物のため、清涼感を味わえるビールやジュース、アイスクリームなどの冷菓、そうめん、季節の果物などが選ばれることも多いです。
「お歳暮」…年末に贈り物を届けて感謝の気持ちを表す日本古来の風習
「お中元」…夏に贈り物を届けて感謝の気持ちを表す日本古来の風習
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