「ブドウ」とは、ブドウ科ブドウ属のつる性落葉樹、およびその果実のことです。
「ブドウ」は、そのまま果物として生食される品種や、ワインなどのアルコール飲料に加工される品種などブドウ属全ての品種の総称として用いられることが多く、英語では「グレープ(Grape)」といいます。
ワイン以外にも乾燥してレーズンにしたり、ブランデー、ジュース、ジャムなどの加工食品にも用いられますが、世界の「ブドウ」の生産量のうち約7割はワイン用です。
「マスカット」とは、地中海地方原産の「ブドウ」の種類です。
ムスク(ジャコウ)に似た香りを持つのが特徴で、この強い香りが「マスカット」の名称の由来にもなっています。
マスカット・オブ・アレキサンドリア、マスカット・オットネル、マスカット・ハンブルグ、カノン・ホール・マスカット、マスカット・オブ・イタリア、モリオ・ムスカート、ルビーオクヤマなど多くの品種があり、黄緑色の果皮をしたものから、紫色の果皮をしたものまで多種多様です。
日本で単に「マスカット」といった場合、黄緑色の果皮をしたマスカット・オブ・アレキサンドリアを指すことがほとんどです。
このため、黄緑色の果皮をした「白ブドウ」全般を指して「マスカット」と呼ぶことがありますが、これは誤用といえます。
「ブドウ」は、白、黒、赤などの色で分類されるほか、香りで分類されることも多く、ヨーロッパブドウに多い「マスカット」に対し、ナイアガラやデラウェア、スチューベンなどの品種があるアメリカブドウの香りを狐の香りに例えてフォクシーフレイバーと呼ぶことがあります。
アメリカブドウのナイアガラは、黄緑色の果皮をした「白ブドウ」ですが、「マスカット」ではありません。
なお、日本で「ぶどう」とひらがな表記された場合などにイメージされやすい種なしの小粒品種はアメリカブドウのデラウェアです。
■ Wikipedia ブドウ
■ Wikipedia マスカット (ブドウ)
■ Wikipedia マスカット・オブ・アレキサンドリア
■ Wikipedia ブドウ品種の一覧