「梅」、「桃」、「桜」は、いずれもピンク色の花をつけるバラ科の落葉広葉樹です。
「梅」とは、バラ目バラ科サクラ属に属する落葉樹で「ウメ」と読みます。
品種にもよりますが花弁(花びら)の先端が丸く濃いピンク色や白色の花を、1月下旬~4月下旬頃にかけて咲かせます。
花柄(花の軸)はほとんどなく、ひとつの節にひとつづつしか花をつけません。
樹皮は黒っぽくゴツゴツしており、葉は花が散った後に出ます。
松や竹と並ぶ縁起が良い植物とされており、慶事のシンボルとして古くから親しまれています。
品種により果実も利用され、梅干しや梅酒などに加工され食用にされます。
「桃」とは、バラ目バラ科モモ属に属する落葉樹で「モモ」と読みます。
品種にもよりますが花弁の先端が尖った淡いピンク色の花を、3月上旬~4月下旬頃にかけて咲かせます。
花柄は短く、ひとつの節にふたつづつ花をつけます。
樹皮は白っぽく斑点模様があり、葉は花とともに出ます。
ひな祭り(桃の節句)を象徴する花として知られており、ピンク色を指す語(桃色)としても用いられることもあります。
品種により果実も利用され、果物として生食されるほかジャムやジュースなどに加工されます。
「桜」とは、バラ目バラ科サクラ属に属する落葉樹で「サクラ」と読みます。
品種にもよりますが花弁の先端に切れ込みが入ったピンク色の花を、3月中旬~4月下旬頃にかけて咲かせます。
花柄は長く、ひとつの節に多くの花をつけます。
樹皮は赤茶色でつやがあり水平方向に皮目の縞模様があり、葉は花が咲き終わるころから初夏にかけて出ます。
卒業・入学のシーズンに多く咲くことから学校に多く植えられるほか、神社や寺、公園、河川敷、街路樹など全国各地に植樹されています。
品種により果実も利用され、「サクランボ」や「アメリカンチェリー」などフルーツとして生食されます。
■ Wikipedia ウメ
■ Wikipedia モモ
■ Wikipedia サクラ