「トネリコ」、「シマトネリコ」は、いずれもモクセイ科トネリコ属に属する木本植物で、園芸樹の定番としても知られる広葉樹です。
「トネリコ」とは、モクセイ科トネリコ属に属する木本植物で、日本原産の落葉樹です。
「トネリコ」の名の由来は、樹皮に寄生するイボタロウムシが分泌する蝋物質を、動きの悪くなった戸に塗って滑りをよくしていたことから呼ばれた「戸に塗る木(とにぬるき)」が転訛したものという説や、樹皮を煮てニカワ状にしたものと墨を混ぜて練り、写経などに用いていたため呼ばれた「共練り濃(ともねりこ)」が転訛したものという説など諸説あります。
「シマトネリコ」とは、モクセイ科トネリコ属に属する木本植物で、アジア原産の常緑樹です。
日本では沖縄に分布しており、これが和名「シマトネリコ」の由来といわれています。
近縁種の「シオジ」にちなんだ「タイワンシオジ」という別名もあります。
常緑樹の「シマトネリコ」ですが、寒冷地においては落葉することもあり「半常緑樹」に分類されることもあります。
「トネリコ」、「シマトネリコ」共に高木の広葉樹で、鉢植えで観葉植物、ガーデニングで庭木として用いられるほか、街路樹、公園樹などの公共緑化にも用いられることも多く、熱帯地方では家具の材料や建築資材としても使用されます。
木材としては弾力性に優れており、野球のバットやテニスのラケットの材料にされることでも知られ「バットの木」と呼ばれることもあります。
また、近縁種の「アメリカトネリコ(ホワイトアッシュ)」は、ギターなどの楽器に用いられることでも知られています。
外観で「トネリコ」、「シマトネリコ」を区別するのは難しいですが、一般的に「シマトネリコ」と比べ、落葉樹の「トネリコ」の葉のほうが大きいです。
なお、「トリネコ」「シマトリネコ」と表記されることがありますが間違いです。
■ Wikipedia トネリコ
■ Wikipedia シマトネリコ