「朝顔」、「昼顔」、「夕顔」、「夜顔」は、それぞれ開花する時間帯が名前の由来になっている一日花の植物です。
「朝顔」とは、ヒルガオ科サツマイモ属の一年草で、熱帯アジア、ヒマラヤ山麓などが原産地とされるつる性植物です。
早朝に青色や紫色、水色、白色の花を咲かせ、午前中のうちにしぼんでしまう一日花のものが一般的です。
日本においては観賞用の園芸植物として知られ、数多くの改良品種があります。
「昼顔」とは、ヒルガオ科ヒルガオ属の多年草で、日本、ヨーロッパ、アジア太平洋諸島などが原産地とされるつる性植物です。
午前中に薄いピンク色の花を咲かせ、夕方にはしぼんでしまう一日花のものが一般的です。
地上部は毎年枯れますが地下茎で増殖し、駆除が難しいため雑草として扱われることが多いです。
「夕顔」とは、ウリ科ユウガオ属の一年草で、北アフリカ、インドなどが原産地とされるつる性植物です。
夕方に白色の花を咲かせ、翌日の午前中にはしぼんでしまう一日花のものが一般的です。
同じウリ科の植物ヒョウタンに似た大きな果実を実らせることが特徴で、果実は乾燥食品のかんぴょうの材料になります。
「夜顔」とは、ヒルガオ科サツマイモ属の一年草で、熱帯アメリカなどが原産地とされるつる性植物です。
夜に白色の花を咲かせ、翌日の朝にはしぼんでしまう一日花のものが一般的です。
熱帯の原産地においては多年草ですが、日本では一年草で、「朝顔」同様観賞用の園芸植物として知られています。
なお、「朝顔」、「昼顔」、「夜顔」はヒルガオ科であるのに対し、「夕顔」のみウリ科と、分類学的に全く別の植物のため、ヒルガオ科の「夜顔」を指して「夕顔」と呼ぶこともあります。
■ Wikipedia アサガオ
■ Wikipedia ヒルガオ
■ Wikipedia ユウガオ
■ Wikipedia ヨルガオ