「ジュゴン」と「マナティ」の違いは?

Tweet

人魚伝説のモデルになったといわれる「ジュゴン」と「マナティ」は、いずれも哺乳綱海牛目(カイギュウ目)に属する哺乳動物です。

哺乳綱海牛目ジュゴン科に属する「ジュゴン」は、インド近海、太平洋南西部、アラビア半島東部近海、アフリカ東部近海などを中心とした海水域に生息しています。

哺乳綱海牛目マナティー科に属する「マナティ」は、アフリカ大陸、北アメリカ大陸東部、南アメリカ大陸北部、キューバ、ジャマイカ、ドミニカ共和国、トリニダード・トバゴ、ハイチなどに分布し、河川や湖、河口、沿岸などの淡水域や汽水域を中心に生息しています。

両者の外観上最大の違いは尾びれの形状で「ジュゴン」の尾びれはクジラやイルカの様な三角形であるのに対し、「マナティ」の尾びれは「うちわ」の様に丸みを帯びた独特の形状をしています。

また、海底に生える海草のアマモを主食とする偏食の「ジュゴン」は、植物食ながらやや雑食の「マナティ」に比較して頭部先端の角度がやや下向きになっており、口の形状が平らになっています。

■ Wikipedia ジュゴン
■ Wikipedia マナティー

「ジュゴン」は海水域に生息するジュゴン科の哺乳類で尾びれが三角形
「マナティ」は淡水域、汽水域に生息するマナティー科の哺乳類で尾びれが円形