車海老大正海老は、いずれも食用にされるクルマエビ科のエビです。
 
車海老

「車海老」とは、十脚目クルマエビ科クルマエビ属に属する甲殻類で、食用にされる大型のエビです。
日本近海、オーストラリア北部、南アフリカインド太平洋沿岸の水深10~20mの浅瀬砂底に広く分布し、成体体長15cm~25cm前後、生体の体色は淡褐色で腹部やの先端が青く、黒い縞模様のある個体のものが一般的です。
身体を丸めた際に、縞模様が車輪のように見えることが「車海老」の和名の由来とされており、「車エビ」や「車えび」と表記されることもあります。
伊勢海老に次ぐ高級食材のエビとしても知られ、刺身寿司ネタなど生食されるほか、天ぷらエビフライ塩焼き鍋料理炒め物具材など加熱調理にも用いられます。

大正海老

一方「大正海老」とは、十脚目クルマエビ科コウライエビ属に属する甲殻類で、食用にされる大型のエビです。
渤海黄海東シナ海など中国朝鮮半島沿岸の水深90~180mに分布し、正式な和名は「コウライエビ(高麗海老)」です。
成体で体長15cm~25cm前後、生体の体色は薄灰色で、特に目立った模様はない個体のものが一般的です。
水産輸入業者の2社が大正時代に共同事業として立ち上げた「大正組」で取り扱っていたことが「大正海老」という通称の由来とされており、「大正エビ」や「タイショウエビ」「大正えび」と表記されることもあります。
「車海老」同様、天ぷら、エビフライ、塩焼き、鍋料理や炒め物の具材などの加熱調理に用いられ、高価な「車海老」の代用とされることも多いですが、冷凍で輸入されることが多いため生食されることは「車海老」ほど多くありません。


■ Wikipedia クルマエビ
■ Wikipedia コウライエビ

「車海老」…クルマエビ科クルマエビ属に属する食用の大型エビ
「大正海老」…クルマエビ科コウライエビ属に属する食用の大型エビ

「車海老」と「大正海老」の違いは?
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