ゾンビ

ゾンビとは、ホラー映画小説漫画などの創作作品に登場する、死体のまま蘇った人間の総称です。
ハイチや西アフリカ信仰されている民間信仰のブードゥー教では、呪術などによって死体を操ることができると信じられており、その操られた死体を指して「ゾンビ」といいます。
ブードゥー教における「ゾンビ」をモデルにした、肉体が朽ち果てて腐敗が進行しているにも関わらず、何らかの要因によって活動をする死体がホラー映画をはじめとした多くの作品に登場します。
中でも、ジョージ・A・ロメロ監督による1968年公開のアメリカのホラー映画「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」において、人を襲って人肉を食べ、噛まれた人間も感染して「ゾンビ」になるという、一般的に知られる「ゾンビ」の特徴が決定付けられます。

ミイラ

一方ミイラとは、人為的加工自然条件により乾燥され、長期間原型を留めている死体のことです。
紀元前3500~3200年頃の古代エジプトにおいて、遺体から腐敗しやすい内臓を取り除き、全身を布で幾重にも巻いて保存する方法で作成されたものをはじめ、南米アンデス地方で遺体を砂漠に埋め作成されたもの、日本においても僧侶が自ら修行として瞑想状態のまま絶命した「即身仏」と呼ばれるものなど、宗教的な理由などにより人工的に遺体の保存を行った「ミイラ」と、砂漠などの自然条件により腐敗せずに乾燥し、原形を残した状態の死体になった天然「ミイラ」があります。
「ミイラ」は、長期間保存された死体で、不気味であることなどから、映画や小説の題材として用いられることも多いほか、「ゾンビ」同様、死体のまま蘇ったモンスターとして描かれることもあり、映画や小説、漫画などに架空の怪物として登場することもあります。
架空のキャラクターとして描かれる場合「ミイラ男」や「ミイラ人間」と呼ばれることもあり、全身を包帯に覆われた姿をしていることが多いですが、このイメージは古代エジプトの「ミイラ」の作成方法に由来するものとされています。
なお、漢字では「木乃伊」と書きます。


■ Wikipedia ゾンビ
■ Wikipedia ミイラ
■ Wikipedia アンデッド

「ゾンビ」…創作作品に登場する、死体のまま蘇った人間の総称
「ミイラ」…乾燥され長期間原型を留めている死体

「ゾンビ」と「ミイラ」の違いは?
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