「ドミニカ共和国」、「ドミニカ国」は、いずれも南北アメリカ大陸に挟まれた中米のカリブ海域にある国ですが、それぞれ別の国家です。
「ドミニカ共和国」とは、カリブ海の西インド諸島にあるイスパニョーラ島の東部に位置する共和制国家で、英語表記は “Dominican Republic” です。
1865年にスペインから独立しました。
人口約1,000万人、国土面積は約49万km2、首都はサントドミンゴで公用語はスペイン語です。
「ドミニカ共和国」は、イスパニョーラ島の東側3分の2を占め、西側3分の1を占めるハイチ共和国と国境を接しています。
「ドミニカ共和国」の首都サントドミンゴにある植民都市は、大航海時代にコロンブスによって建造された最初の植民都市で、ユネスコの世界遺産リストに文化遺産として登録されています。
「ドミニカ国」とは、カリブ海の西インド諸島の最北部に位置するドミニカ島全域を領土とする共和制国家で、英語表記は “Commonwealth of Dominica” です。
1978年にイギリスから独立しました。
人口約7万人、国土面積は約750km2、首都はロゾーで公用語は英語です。
「ドミニカ国」は、四方が海に面した島国です。
「ドミニカ国」の首都ロゾーにあるモルヌ・トロワ・ピトン国立公園は、トロワ・ピトン山を中心とした火山地帯で、約50近くの噴気孔と温泉湖があり、熱帯雨林や透明度が高い湖など豊かな自然を残す一帯で、ユネスコの世界遺産リストに自然遺産として登録されています。
両国の国名につく「ドミニカ」は、スペイン語・ポルトガル語で「日曜日」を意味する「ドミンゴ(Domingo)」が由来といわれていますが、両国間に特別な関係や、共通した歴史はありません。
日本語表記においては、単に「ドミニカ」といった場合「ドミニカ共和国」を指す場合が多いといえます。
「ドミニカ国」は「ドミニカ連邦」と表記される場合や、英語表記をそのままカタカナで「コモンウェルス・オブ・ドミニカ」と表記される場合もあります。
■ Wikipedia ドミニカ共和国
■ Wikipedia ドミニカ国