ハルジオンハルシオンは、濁点のあるなしの一文字違いのため混同されることがありますが、全く別のものです。
 

「ハルジオン」とは、キク科ムカシヨモギ属に属する北アメリカ原産多年草です。
の高さは30~70cm程度、茎は中空になっており全体に軟毛があり、白色やピンク、紫色の極細のびらを持つ花を4月~6月頃に咲かせます。
日本には大正時代観賞用として持ち込まれたものが野生化し、帰化種として全国の牧草地や畑などに広く自生していますが、農作物や牧草の生育を妨げるなど雑草として扱われることが多く、侵略的外来種にも指定されています。

一方「ハルシオン」とは、アメリカ合衆国に本社を置く製薬会社ファイザー社が製造販売するトリアゾラムを主成分とする睡眠導入剤の商品名です。
1976年にアメリカのアップジョン社が開発した超短期作用型の経口投与で、不眠症のなかでも特に入眠障害に対して処方されることが多い薬です。
作用時間が短く強力な入眠作用が特徴で、酩酊感や多幸感を得るための乱用や、犯罪利用などに悪用されることもまれにあり、識別コードにも用いられているUPJOHNの文字が錠剤表面に記載されていることから「アップジョン」と呼ばれることや、錠剤が青色であることから「青玉」などの隠語が用いられることもあります。
なお、「ハルシオン」は、開発から年数を経ているため、後発の「トリアゾラム錠」がジェネリック医薬品として発売されています。

植物「ハルジオン」は、秋に開花するキク科シオン属の多年草「紫苑(シオン)」になぞらえて、春に開花することが名前の由来とされており、漢字では「春紫苑」と書きますが、この「春紫苑」を「ハルシオン」と誤読できることも、薬の「ハルシオン」と混同される一因になっているといえます。


■ Wikipedia ハルジオン
■ Wikipedia トリアゾラム
■ くすりのしおり ハルシオン0.25mg錠

「ハルジオン」…キク科ムカシヨモギ属の北アメリカ原産の多年草
「ハルシオン」…トリアゾラムを主成分とする睡眠導入剤の商品名

「ハルジオン」と「ハルシオン」の違いは?
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