植物は大きく分けると「木」と「草」に分類され、植物学用語ではそれぞれ「木本」、「草本」といいます。
「木本」とは「もくほん」と読み、幹が木化し肥大生長する植物のことで「木本植物」ともいいます。
地上部は、多年に渡り繰り返し開花、結実するものがほとんどで、葉が1年以内に枯死、脱落するものを「落葉樹」、1年を通じて緑色の葉をつけているものを「常緑樹」といいます。
「草本」とは「そうほん」と読み、茎が木化せず肥大生長しない植物のことで「草本植物」ともいいます。
地上部は、1年以内に発芽、開花、結実、枯死のサイクルを終えるものがほとんどですが、サイクルが2年以内の「二年草」、複数年に渡る「多年草」もあります。
形成層を持たない竹、幹部が木質化しないパパイヤ、葉が合わさってできた偽茎が幹の代りになり高木になるバナナなど、一般的に木と認識されている植物が「草本」であったり、高さ10~20cmにしか生長せず草花に見える高山植物ツガザクラのような「木本」もあります。
肥大生長とは、樹皮の内側にある形成層が生長し、幹が太くなることをいい、この幹(茎)の肥大生長の有無が「木本」と「草本」を分類するひとつの指標になっています。
しかし、茎が肥大生長するのに木化しない植物や、茎が木化するものの一度開花、結実すると枯死する植物、生育環境によって木化するしないが変化する植物など「木本」、「草本」双方の特徴を持つ植物もあり、すべての植物を肥大生長の有無のみで「木本」、「草本」に分類するのは難しいとされています。
■ Wikipedia 木
■ Wikipedia 木部
■ Wikipedia 草本
「木本」…幹が木化し肥大生長する植物
「草本」…茎が木化せず肥大生長しない植物
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「木本」と「草本」の違いは?