「赤玉土」、「鹿沼土」は、いずれも農業・園芸などに用いられる園芸用土のひとつです。
「赤玉土」とは、関東ローム層から採取される赤土の総称で「あかだまつち」と読みます。
関東平野を広く覆う火山灰起源の地層である関東ローム層に堆積した赤土を採掘し、乾燥・選別したもので、粒の大きさによって大粒・中粒・小粒・極小粒・細粒などに分類されます。
「赤玉土」は、粒状かつ多孔質で通気性・保水性・保肥性に優れることや、多くの植物が好む弱酸性であることから、基本用土として土壌のベースに用いられることが多いです。
一方で、長期間使用したものや経年劣化した「赤玉土」は崩れやすく、崩れたものは通気性・保水性が悪くなるといった短所があります。
園芸以外ではメダカや熱帯魚など観賞魚の床底に用いられることもあります。
「鹿沼土」とは、栃木県鹿沼市付近の土壌から採取される軽石の総称で「かぬまつち」と読みます。
数万年前に群馬県の赤城山から噴出した軽石が偏西風で運ばれた栃木県や茨城県で堆積したものを採掘し、乾燥・選別したもので、「赤玉土」同様に粒の大きさによって大粒~細粒などに分類されます。
粒状かつ多孔質で通気性・保水性に優れることから、「赤玉土」同様に基本用土として土壌のベースに用いられることが多いです。
「赤玉土」と比較して保肥性に劣りますが、「赤玉土」より粒が潰れにくいことから通気性が長持ちするという特徴があります。
また、乾燥すると白く、水分を含むと黄色くなることから土壌の乾燥の判断にも用いられます。
「鹿沼土」は、強い酸性であることからアルカリ性の土壌を好む植物の栽培には適していません。
■ Wikipedia 赤玉土
■ Wikipedia 鹿沼土
「赤玉土」…関東ローム層から採取される赤土を乾燥・選別した園芸用土
「鹿沼土」…栃木県鹿沼市付近の土壌から採取される軽石を乾燥・選別した園芸用土
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