はっさく夏みかん甘夏(あまなつ)」はいずれもミカン科ミカン属に属する日本原産柑橘類です。

「はっさく」とは、広島県原産の柑橘類で、果実食用にされます。
果肉は水分が少なく、独特の苦味が特徴で、おもに果物として生食されます。
漢字では「八朔」と書き、旧暦の八月朔日(ついたち)頃が食べごろであったことに由来した名前といわれています。
なお、現在の「はっさく」生産出荷量第一位は和歌山県です。
はっさく

「夏みかん」とは、山口県原産の柑橘類で、果実は食用にされます。
果肉は水分が多く、強い酸味が特徴で、生食のほか、ジャムジュースに加工されます。
漢字では「夏蜜柑」と書きますが、正式な和名は「夏橙(ナツダイダイ)」です。
夏みかん

「甘夏」とは、大分県原産の柑橘類で、果実は食用にされます。
「甘夏」は、「夏みかん」の一品種「夏みかん」と比較して酸味が少なく、糖度が高いのが特徴で、おもに果物として生食されます。
「甘夏蜜柑(あまなつみかん)」「甘夏橙(あまなつだいだい)」などと呼ばれることもありますが、正式な品種名は「川野夏橙(かわのなつだいだい)」です。
なお、現在の「甘夏」生産出荷量第一位は熊本県です。
甘夏

近年では、おもに加工用にされる「夏みかん」が、果物として出荷されることは少なく、「甘夏」のことを指して「夏みかん」と呼ぶことが多くなっています。


■ Wikipedia ハッサク
■ Wikipedia ナツミカン
■ Wikipedia カワノナツダイダイ

「はっさく」…広島県原産、果肉は水分が少なく独特の苦味が特徴の柑橘類
「夏みかん」…山口県原産、果肉は水分が多く強い酸味が特徴の柑橘類
「甘夏」…大分県原産、酸味が少なく糖度が高いのが特徴の夏みかんの一品種

「はっさく」と「夏みかん」「甘夏」の違いは?
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