年越し蕎麦(としこしそば)」引っ越し蕎麦(ひっこしそば)」は、いずれも日本古来の麺類蕎麦」を用いた日本の文化風習です。
 

「年越し蕎麦」とは、大晦日(12月31日)に縁起を担いで蕎麦を食べる日本古来の文化です。
「年越し蕎麦」の由来には諸説ありますが、他の麺類よりも切れやすい蕎麦を年越し前に食して「一年間の災厄を断ち切る」という意味を込めた風習が定着したものとする説が一般的です。
「年越し蕎麦」は、地域や家庭によっても様々な特色があり、「年越し蕎麦」以外にも「年取り蕎麦(としとりそば)」、「年切り蕎麦(としきりそば)」、「大年蕎麦(おおとしそば)」、「晦日蕎麦(みそかそば)」、「大晦日蕎麦(おおみそかそば)」、「晦蕎麦(つごもり蕎麦)」、「大晦蕎麦(おおつごもりそば)」、「福蕎麦(ふくそば)」、「運蕎麦(うんそば)」、「運気蕎麦(うんきそば)」、「寿命蕎麦(じゅみょうそば)」など、特有の呼称が用いられることもあります。

一方「引っ越し蕎麦」とは、引っ越してきた者が挨拶をかねて近隣の住民に蕎麦を配る日本古来の習慣です。
「引っ越し蕎麦」の由来には諸説ありますが、細く長い蕎麦を配ることによって「細く長く、末永く宜しくお願いします」という意味を込めたことや、「蕎麦(そば)」を「側(そば)」とかけ、「おそば(側)でのおつきあいよろしくお願いします」という掛け詞にもなることから、引越しの歳挨拶時の贈答品に定着したといわれています。
江戸時代では、おもに「ざるそば」など茹でた蕎麦を配布していたといわれていますが、近代以降は乾燥麺が一般的となり、近年ではなくなりつつある風習になっています。


■ Wikipedia 年越し蕎麦
■ Wikipedia 引越し蕎麦

「年越し蕎麦」…大晦日に縁起を担いで蕎麦を食べる日本古来の文化
「引っ越し蕎麦」…引っ越してきた者が近隣の住民に蕎麦を配る日本古来の習慣

「年越し蕎麦」と「引っ越し蕎麦」の違いは?
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