「なめこ」とは、モエギタケ科スギタケ属に属するキノコの一種で、ブナやナラなどの切り株や枯れ木に群生するほか、食用として人工栽培も広く行われています。
「なめこ」は、納豆やオクラ、モロヘイヤなどの粘り気食品にも含まれる粘性物質を分泌するため、ぬめりのあるゼラチン質と歯ごたえのある傘や柄が独特の食感を持っています。
大根おろしなどをかけてそのまま食されるほか、味噌汁や吸い物、スープなどの具材、蕎麦やスパゲッティ、冷奴のトッピングなどにも用いられます。
一方「なめたけ」という和名を持つキノコはなく、特定の品種を指す呼称ではありません。
このため、地域によって違うものを指す事がありますが、一般的にはタマバリタケ科エノキタケ属に属するキノコの一種「エノキタケ(榎茸)」を醤油で煮た「エノキタケの醤油炊き」を指すことが多いです。
食材として流通するエノキタケは、モヤシ状に栽培したものがほとんどで、「なめたけ」にも同じくモヤシ状のエノキタケが用いられるため「なめこ」と比較して柄は細く、傘も小さいです。
モヤシ状に栽培されたエノキタケには、「なめこ」ほどの粘り気がないため、「なめたけ」の商品名で販売されている市販の瓶詰めの商品は、調理段階でとろみがつけられているものが多いです。
「なめこ」同様そのまま食されるほか様々な料理の具材やトッピングにも用いられます。
なお漢字で「なめこ」は「滑子」、「なめたけ」は「滑茸」とそれぞれ表記されますが、「滑茸」は「なめこ」の別称でもあるため、エノキタケの醤油炊きの瓶詰め商品の商品名には「なめ茸」と表記されることが多いです。
■ Wikipedia ナメコ
■ Wikipedia ナメタケ
■ Wikipedia エノキタケ
「なめこ」…モエギタケ科スギタケ属の食用のキノコ
「なめたけ」…エノキタケの醤油炊き
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「なめこ」と「なめたけ」の違いは?