「モロヘイヤ」とは、アオイ科ツナソ属に属する北アフリカ原産の一年草で、茎や葉を食用とする野菜です。
加熱や刻むことにより独特のぬめりを発生し、納豆やおくらと並ぶ粘り気食品として知られています。
カロテン、ビタミンB、ビタミンC、カルシウム、食物繊維などをはじめ、栄養価が高く、おひたしや胡麻和え、炒め物、天ぷらなどに用いられます。
一方で、果実や種子には毒性があり、食用には適していません。
「モロヘイヤ」は、「王様の野菜」という意味を持つアラビア語で、日本においても「モロヘイヤ」という呼称が一般に浸透していますが、正式な和名は「シマツナソ」といいます。
なお、「モロヘイヤ」は繊維原料としても利用されており、繊維原料としてみた場合は「ジュート」と呼ぶことが多いです。
「ツルムラサキ」とは、ツルムラサキ科ツルムラサキ属に属する東南アジア原産の一年草で、茎や葉を食用とする野菜です。
「モロヘイヤ」同様、加熱や刻むことにより独特のぬめりを発生します。
中華料理では炒め物、ベトナム料理ではスープの具材に多く用いられるほか、日本ではおひたしや味噌汁の具材に用いられます。
茎が紫色の赤茎種と、茎も緑色の緑茎種があり、つる性植物であることと赤茎種の茎の色が「ツルムラサキ」の名前の由来ですが、日本で野菜として流通しているものはほとんどが味のよい緑茎種になります。
■ Wikipedia シマツナソ
■ Wikipedia ツルムラサキ
■ モロヘイヤ事始
「モロヘイヤ」…北アフリカ原産のアオイ科ツナソ属の野菜
「ツルムラサキ」…東南アジア原産のツルムラサキ科ツルムラサキ属の野菜
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