高速かつ複雑なブレイクビーツを用いたイギリス発祥のダンスミュージックの「ジャングル(Jungle)」と「ドラムンベース(Drum’n’Bass)」ですが、そのルーツや音楽性は全く別物といえます。
「ジャングル」は、ジャマイカ発祥のレゲエ、ラガマフィンをDJがターンテーブルの回転数を間違え、高速で再生してしまったことがルーツとされています。
したがって「ジャングル」は、ヴォーカルのメロディーラインがレゲエに近いという特徴があります。
一方「ドラムンベース」は、「ジャングル」派生の音楽ジャンルともいえるものの独自の進化を遂げ、レゲエの要素を排除し、テクノやジャズ、アンビエントといったあらゆる音楽性を雑多に取り込んでいったEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)といえます。
また、「ドラムンベース」は、LTJ bukemが「ジャングル」と区別するため自らの音楽につけた呼称が始まりともいわれています。
現在では「ジャングル」、「ドラムンベース」それぞれから派生したサブジャンルも多く、それぞれのジャンルからクロスオーヴァーもしており、厳密な区分は難しいともいえます。
■ Wikipedia ジャングル
■ Wikipedia ドラムンベース
「ジャングル」はレゲエがルーツの高速ブレイクビーツを用いたダンスミュージック
「ドラムンベース」はジャングルから派生したレゲエの要素を排除した高速ブレイクビーツを用いたEDM
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