クラリネットオーボエは、いずれもリードを振動源として音を出す「木管楽器」に分類される管楽器です。
 
クラリネット

「クラリネット」とは、17世紀の終盤にドイツで発祥したとされる木管楽器です。
サックスなどと同じ1枚のリードを振動源として音を出すシングルリードの木管楽器で、リコーダーのように縦に構えて演奏します。
管体にはグラナディラというアフリカ原産の黒く硬い木材を用いたものが一般的で、先端のベルと呼ばれる部分が円錐形に広がっています。
高音域のソプラノ・クラリネット、低音域のアルト・クラリネット、バス・クラリネットなどがあり、単に「クラリネット」といった場合ソプラノ・クラリネットを指すことがほとんどです。
木管楽器の中で最も広い音域を演奏できる「クラリネット」は、オーケストラ吹奏楽などのクラシック音楽のほか、ジャズポップスなどにも用いられることが多い楽器です。

オーボエ

「オーボエ」とは、17世紀の中頃にフランスで発祥したとされる木管楽器です。
ファゴットなどと同じ2枚のリードを振動源として音を出すダブルリードの木管楽器で、リコーダーのように縦に構えて演奏します。
「クラリネット」同様、管体にはグラナディラを用いたものが一般的で、先端のベルと呼ばれる部分は「クラリネット」と比較して広がりは小さくなっています。
音域を調節する「キィ」と呼ばれる部品の数は「クラリネット」に比べ多く、構造も複雑になっています。
「オーボエ」のダブルリードはストローのように細く、少ない息で音を出すことができます。
「クラリネット」のリードは既製品が用いられることが多いですが、「オーボエ」のリードは職人奏者が自ら削ったものを用いることが多いです。


■ Wikipedia クラリネット
■ Wikipedia オーボエ

「クラリネット」…17世紀終盤発祥のシングルリードの木管楽器
「オーボエ」…17世紀中頃発祥のダブルリードの木管楽器

「クラリネット」と「オーボエ」の違いは?
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