「テコンドー」とは、日本発祥の空手の流派のひとつ「松濤館流空手」を起源とする武道で、拳による突き、足による蹴りなどの打撃技を攻撃の主体とする韓国の国技です。
1937年に来日した崔泓熙(チェホンヒ)氏が日本留学中に学んだ松涛館空手を元に独自の工夫を加えて考案、1955年に、踏む・跳ぶ・蹴るなど足技を意味する「跆」、突く、叩く、受けるなど手技を意味する「拳」、武道の精神を意味する「道」をあわせた「跆拳道(たいけんどう)」と名付けられました。
「テコンドー」は、発展、普及と共に独自の流派や団体が派生しますが、1970年に国技としてオリンピックでの採用を目的に統一組織を発足、実戦性を犠牲にして防具やポイント制を早期に導入、スポーツとして確立し、1988年のソウルオリンピックより競技種目に採用されています。
一方「カポエイラ」とは、16世紀~18世紀頃にブラジルに連れてこられたアフリカ系黒人奴隷の間で発展したとされるダンス要素を持った格闘技・護身術です。
権力への抵抗とみなされないようダンスにカモフラージュして発展したと考えられており、手枷をつけられた状態で戦えるよう考案されたことから足技が攻撃の主体となっているといわれることもありますがこちらは明確な根拠はありません。
ホーダと呼ばれる円陣の中で、楽器を使用した伴奏や、歌とともにジョーゴと呼ばれる組手を行うスタイルが一般的で、2014年にユネスコ無形文化遺産に登録されたブラジルの伝統芸能としても知られています。
「カポエイラ」には、伝統的・儀式的なスタイルの「アンゴーラ」と、スポーツ・格闘技の要素が強い「ヘジォナウ」のおおきく2つの流派があり、ヘジォナウは帯の色による階級や形のシステムなどが体型化されています。
なお、「カポエラ」のカタカナ表記が用いられるこもありますが、「カポイエラ」は誤記となります。
■ Wikipedia テコンドー
■ Wikipedia カポエイラ