「ムエタイ」とは、タイ王国発祥の格闘技・スポーツで、同国の国技にもなっています。
インドの武術「カラリパヤット」を起源とする格闘技で、両手、両肘、両脚、両膝を用いた打撃技を攻撃の主体とする競技です。
素手・素足の戦闘術としてタイ国内で普及した古式ムエタイを、国の振興により1920年代頃から常設スタジアムの開設、ルールの制定、レフリーやグローブの導入などで体系化し、格闘技・スポーツの近代ムエタイとして世界中に広く普及しました。
「ムエタイ」は、オリンピックの競技種目には採用されていないものの、2021年には国際ムエタイ協会連盟がIOC(国際オリンピック委員会)より正式承認されるなど、競技種目としての採用を目指しています。
「キックボクシング」とは、「ムエタイ」を参考に作られた日本発祥の格闘技・スポーツです。
タイ王国の国技「ムエタイ」と日本発祥の武道「空手」を融合させた新スポーツとして1960年代にボクシングプロモーターの野口修氏によって考案された競技です。
1966年に日本キックボクシング協会が設立されスター選手の沢村忠氏を輩出すると興行ブームが巻き起こり、全日本キックボクシング協会や日本キックボクシング連盟をはじめ多くの団体が設立、1990年代には「キックボクシング」をベースにした「K-1」も旗揚げされますが、多くの団体が解散、分裂、統合などを繰り返しルールの統一化に至っていません。
そのため、両手、両脚の打撃技に加え両肘、両膝を用いた攻撃も認められる「ムエタイ」に近いルールのものから、肘打ちや膝蹴りを禁じたものまで様々なルールが存在します。
■ Wikipedia ムエタイ
■ Wikipedia キックボクシング
「ムエタイ」…タイ王国発祥の格闘技・スポーツでタイの国技
「キックボクシング」…ムエタイを参考に作られた日本発祥の格闘技・スポーツ
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「ムエタイ」と「キックボクシング」の違いは?