「テコンドー」とは、韓国発祥の格闘技・スポーツで、同国の国技にもなっています。
日本発祥の空手の流派のひとつ「松濤館流空手」を起源とする武道で、拳による突き、足による蹴りなどの打撃技を攻撃の主体とする競技です。
1937年に来日した崔泓熙(チェホンヒ)氏が日本留学中に学んだ松涛館空手を元に独自の工夫を加えて考案、1955年に、踏む・跳ぶ・蹴るなど足技を意味する「跆」、突く、叩く、受けるなど手技を意味する「拳」、武道の精神を意味する「道」をあわせた「跆拳道(たいけんどう)」と名付けられました。
「テコンドー」は、発展、普及と共に独自の流派や団体が派生しますが、1970年に国技としてオリンピックでの採用を目的に統一組織を発足、実戦性を犠牲にして防具やポイント制を早期に導入、スポーツとして確立し、1988年のソウルオリンピックより競技種目に採用されています。
「ムエタイ」とは、タイ王国発祥の格闘技・スポーツで、同国の国技にもなっています。
インドの武術「カラリパヤット」を起源とする格闘技で、両手、両肘、両脚、両膝を用いた打撃技を攻撃の主体とする競技です。
素手・素足の戦闘術としてタイ国内で普及した古式ムエタイを、国の振興により1920年代頃から常設スタジアムの開設、ルールの制定、レフリーやグローブの導入などで体系化し、格闘技・スポーツの近代ムエタイとして世界中に広く普及しました。
「ムエタイ」は、オリンピックの競技種目には採用されていないものの、2021年には国際ムエタイ協会連盟がIOC(国際オリンピック委員会)より正式承認されるなど、競技種目としての採用を目指しています。
■ Wikipedia テコンドー
■ Wikipedia ムエタイ
「テコンドー」…韓国発祥の格闘技・スポーツで韓国の国技
「ムエタイ」…タイ王国発祥の格闘技・スポーツでタイの国技
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「テコンドー」と「ムエタイ」の違いは?