「アーチェリー」とは、洋式の弓で矢を射て一定距離にある標的を狙い、その正確さを競うイギリス発祥の競技・スポーツです。
「ターゲットアーチェリー」「フィールドアーチェリー」「インドアアーチェリー」「スキーアーチェリー」など多数の競技方法があり、標的までの距離も様々ですが、いずれの競技も点数制で、的の中心に近いほど点数が高くなります。
オリンピックをはじめとした国際大会では、70m先にある直径122cmの的を狙って72射で出場者全員の得点ランキングを付ける予選ラウンドと、「オリンピックラウンド」とも呼ばれる1対1で15射の得点を競うトーナメント方式の決勝戦が行われます。
「アーチェリー」に用いられる弓は、オリンピックに用いられる「リカーブボウ」のほか、「コンパウンドボウ」や「ベアボウ」があり、競技によって差はありますがサイト(照準器)や、スタビライザー(弓を安定させる装置)などの補助具を使用できます。
「弓道」とは、弓で矢を射て的にあてる一連の所作を通し、心身の鍛練をする日本発祥の武道・競技です。
28m先に直径36cmの的がある近的と、60m先に直径100cmの的がある遠的があり、的のどこに的中したかではなく何本の矢が的中したかを競う「的中制」や、弓道場内での所作を採点する「採点制」、得点的を使用して得点を競う「得点制」などがあり、これらを混合して勝敗を決める場合もあります。
「的中制」の個人競技では2射(一手)や4射(二手)で予選が行われ、決勝では「射詰」と呼ばれる参加者全員が順番に一射ずつ矢を放ち、的に的中させることができなかった者から脱落するサドンデス方式で行われることが多いです。
「弓道」に用いられる弓は全長七尺三寸(約221cm)の「和弓」と呼ばれる弓で、「アーチェリー」のような補助具は一切使用できません。
「弓道」や、その前身とされる武術の「弓術」で用いられる「和弓」に対して、「アーチェリー」で用いられる洋式の弓を「洋弓」ということもあります。
なお、「アーチェリー」では、射者側から見て弓の手前を矢が通りますが、「弓道」では弓を挟んだ反対側に矢が通ります。
■ Wikipedia アーチェリー
■ Wikipedia 弓道