「ラグビー」は、正式名称を「ラグビーフットボール(Rugby football)」といい、イギリス発祥の球技です。(※下部注釈)
「アメフト」は、正式名称を「アメリカンフットボール(Amelican football」といい、イギリスから伝わった「ラグビー」がアメリカで発展した球技で、アメリカで最も人気のあるスポーツです。
「アソシエーションフットボール(Association football)」とも呼ばれる「サッカー」とともに、ボールを蹴ることがルールに含まれたメジャーな球技として知られています。
「ラグビー」と「アメフト」は、元々おなじ競技から発展しているため、楕円形のボールを使う、タックルが認められているなど、一部では共通した部分があるものの、実際には全く別のスポーツです。
根本的に最も違う部分が試合の進行で、「ラグビー」は前・後半各40分の計80分で、サッカーやバスケットボールなどの一般的な球技に近く、ゴールや、反則、タイムがないと試合は止まりませんが、「アメフト」は一般的な球技とは大幅に異なります。
1Q(クォーター)15分を前・後半2回ずつ、計4Qで戦う「アメフト」は攻撃側と守備側が明確で、作戦を立てながら決まった攻撃回数で敵陣に攻め込んでいく、陣取りゲームのようなスポーツで、1プレイごとに時計が止まるため、15分×4Q、計60分の試合時間が、実際には3時間近くになります。
攻撃側はダウンと呼ばれるその1プレーを4回する間に10ヤードの距離を前進できないと攻守交替になり、4ダウン以内に10ヤード進むとダウンは1回目にリセットされ、攻撃を継続できます。
また、選手交代の人数に制限がないため、各チームにパス専門、キャッチ専門、ブロック専門など専門職をもった選手を擁し、オフェンスチーム、ディフェンスチームと、専用チームを構成している点や、ボールを持っていない選手へのタックルやブロックなどのコンタクトが認められているためヘルメットやプロテクターなどの防具を装備することが義務づけられていることなども、一般的な球技とは違う魅力といえます。
尚、一度にプレーに参加できる人数は「アメフト」が1チーム11人、「ラグビー」は1チーム15人になります。
「ラグビー」の得点はトライといって相手のゴール領域で地面にボールを接地させることで成立しますが「アメフト」の得点はタッチダウンといって相手のエンドゾーンにボールを持って運ぶか、エンドゾーンで味方からのパスをキャッチすれば得点になります。
ちなみに「アメフト」は前方へ投げるパスを出せますが、「ラグビー」は前方へボールを投げることが禁止されているため、手でのパスは横か後ろにしか出せません。
「ラグビー」はトライに成功すると5点入り、その後ゴールキックで2点追加する権利が発生します。
「アメフト」はタッチダウンに成功すると6点入り、その後ポイント・アフター・タッチダウンに挑戦する権利が発生します。
ポイント・アフター・タッチダウンでは、キックでゴールポスト間の上空を通過させるフィールドゴールの1点追加か、もう一度タッチダウンを成功させ2点追加のいずれかを得点差に応じて作戦で決めることになります。
※下部注釈…この記事での「ラグビー」は日本で一般的な15人制の「ラグビーユニオン」について記載しており、13人制の「ラグビーリーグ」とは異なります。
■ Wikipedia ラグビー
■ Wikipedia ラグビーユニオン
■ Wikipedia アメリカンフットボール