「ビーフン」とは、うるち米から採取したデンプンを原料として作られる中国発祥の乾麺です。
伝統的な製法では細い穴のあいた容器に生地を入れて押し出す「ところてん方式」で作られます。
漢字では「米粉」と書くため日本語では「こめこ」と読まれ、上新粉など「米の粉」を指す事が多いですが、中国語や台湾語では「ビーフン」と読み、ライスヌードルを指す事が多いです。
日本においては、お湯で戻した「ビーフン」と、野菜や肉類、魚介類などの具材とともに炒めた「焼きビーフン」や、具材とともにスープにいれた「汁ビーフン」として食されるほか、ケンミン食品株式会社などから味付きのインスタント製品も発売されています。
なお、近年では「ビーフン」にも、トウモロコシやジャガイモといった米以外のデンプンを材料の一部に用いるものも多くなっています。
一方「カダイフ」とは、小麦粉を原料として作られるトルコ発祥の乾麺です。
伝統的な製法では熱した回転する円盤状の鉄板の上に極細の糸状にした生地を流して作られます。
トルコ語で「薄い」を意味する “kadaif” に由来しており、日本では「カダイフ麺」と呼ばれることもあります。
トルコ料理ではカダイフ・タトゥルスやキュネフェなどお菓子の生地として用いられるほか、フランスでは「天使の髪」と呼ばれ包み揚げの衣などフランス料理にも取り入れられています。
日本においても「エビのカダイフ揚げ」や「カダイフカツ」などカツやフライなど揚げ物の衣のアレンジとしてパン粉の代わりに用いられることもあります。
■ Wikipedia ビーフン
■ Wikipedia カダイフ麺
「ビーフン」…うるち米を原料として作られる中国発祥の乾麺
「カダイフ」…小麦粉を原料として作られるトルコ発祥の乾麺
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