「はるさめ」と「マロニー」の違いは? | 1分で読める!! [ 違いは? ]

「はるさめ」とは、緑豆、ジャガイモ、サツマイモなどから採取したデンプンを原料として作られる中国発祥の乾麺で、漢字では「春雨」と書きます。
漢字で「春雨」と表記し「はるさめ」と呼ぶのは日本独自のもので、ところてんのように細い穴のあいた容器に生地を入れて押し出して作る様子が春の細い雨を連想させることが、名称の由来とされています。
中国語では「粉絲(フェンスー)」や「粉条(フェンチャオ)」、台湾語では「冬粉(タンフン)」などと呼ばれます。
日本においては、お湯で戻した「はるさめ」と、挽肉、たけのこ、きくらげなどの具材を唐辛子、豆板醤などの調味料で炒めた「麻婆春雨」や、サラダ、春巻きの具材に用いられるほか、小麦粉の麺よりも低カロリーであることなどから「スープ春雨」や「春雨ヌードル」としてインスタント食品の麺料理も数多く商品化されています。

「マロニー」とは、ジャガイモから採取したデンプンとコーンスターチを原料として作られる「はるさめ」の一種です。
大阪府吹田市に本社を置く食品メーカー「大洋産業株式会社(現:マロニー株式会社)」が、緑豆が主原料の一般的な「はるさめ」より、煮崩れしにくい商品として1963年に開発・商品化した麺の商品名で登録商標です。
「まろやかに煮える」ことが商品名の由来で、商品名を浸透・定着させるため1978年に社名もマロニー株式会社に変更します。
1994年から放映されるテレビCMで、女優の中村玉緒さんがアドリブで口ずさんだ「マロニーちゃん」のメロディが、全国的に知名度を伸ばすことに貢献したといわれています。
「マロニー」は、鍋料理の具材、サラダ、和え物、チャプチェ、肉じゃがなど、「はるさめ」や糸こんにゃく、しらたきなどの代用として用いられることが多いです。