「望遠鏡」とは、遠方にある物体を拡大して見るための装置です。
レンズや反射鏡を用いた光学機器の一種で、レンズを用いたものは屈折望遠鏡、反射鏡を用いたものは反射望遠鏡に分類されます。
地上の対象物を観察するための「地上望遠鏡」と天体観測用の「天体望遠鏡」に大別され、光学望遠鏡や電波望遠鏡、X線望遠鏡、赤外線望遠鏡など様々な構造の「望遠鏡」があります。
野鳥などの自然観察や射撃での標的確認、監視用などに用いられることが多い地上望遠鏡は「フィールドスコープ」とも呼ばれ、見える像が上下左右そのままの「正立像」のものが一般的です。
一方地上の対象物とは比べものにならないほど遠方の惑星などを観測するための天体望遠鏡は、光学的性能を極限まで高めるために像が上下左右反対に見える「倒立像」のものも多いです。
「双眼鏡」とは、地上望遠鏡をふたつ平行に並べた装置で「望遠鏡」の一種です。
遠方の対象物を拡大して両眼で見ることができるため、遠近感や立体感のある視野が得られることが特徴です。
フィールドスコープと比較して拡大率は低いものの携帯性に優れ、風景観察や動物観察、観劇、スポーツ観戦などに用いられるものが多いです。
一方で軍事用や天体観測に用いられる大型のものもあり、「望遠鏡」のように三脚などに固定して使用される場合もあります。
「双眼鏡」に対して「望遠鏡」を「単眼鏡」と呼ぶこともあります。
■ Wikipedia 望遠鏡
■ Wikipedia 双眼鏡
「望遠鏡」…遠方にある物体を拡大して見るための装置
「双眼鏡」…地上望遠鏡をふたつ平行に並べた装置
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「望遠鏡」と「双眼鏡」の違いは?