どちらも天然甘味料の「はちみつ」と「メープルシロップ」ですが、味や風味、その採取方法など全く別のものといえます。
「はちみつ」は、メスのミツバチが植物、花から採取した蜜を巣に持ち帰り、加工、貯蔵されたものをいいます。
採取植物によって味が変わることはもちろんですが、ミツバチが採取を行うことによって添加されるローヤルゼリーなどの酵素があることや、ミツバチの巣内での加工により糖分が上昇するため、植物から直接採取するものとは全く別のものとなります。
特に糖度は採取段階では40%未満ですが、巣内の加工で80%前後まで上昇します。
また、採取段階の主成分はショ糖(スクロース)ですが、ミツバチの唾液と混ざることによってブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)に分解されます。
一方「メープルシロップ」は、サトウカエデなどの樹液を採集し、煮詰めて濃縮した甘味料で「メイプルシロップ」と表記されることもあります。
「メープルシロップ」の主成分はショ糖(スクロース)で、蜂蜜よりもカロリーは低く、カリウムやカルシウム等は多く含んでいます。
「メープルシロップ」はカナダにおいて糖度や色で
No.1:エキストラ ライト
No.1:ライト
No.1:ミディアム
No.2:アンバー
No.3:ダーク
と3つの等級、5つのグレードに分けられており、等級が高いほど糖度が高くなっています。
「メープルシロップ」の糖度は樹液採取段階で2~2.5%ですが、No.1の3グレードはすべて濃縮して66%以上にしたもので、グレードの違いは色の違いとなっています。(色が薄いほうが高級)
余談ですが、比較的高価な「メープルシロップ」の代用品として「ケーキシロップ」や「メープル風シロップ」といった名称で、コーンシロップなどを原料に風味付けをした模造品が安価で販売されています。
■ Wikipedia 蜂蜜
■ Wikipedia メープルシロップ