「ゴム」とは、小さい応力で大きく変形し、その応力を除くと急速にほぼ元の形状に戻る物質のことです。
「ゴム」は、「ゴムノキ」の樹液から採取されるラテックスを凝固させた「天然ゴム」と、天然ゴムの物理的性質や化学的性質を模して人工的に合成された石油化学製品の「合成ゴム」に大別されます。
輪ゴムや消しゴム、風船、ゴム長靴、自動車のタイヤ、球技用のボールなどの一般用製品から、絶縁体やパッキン、ゴムホース、防振ゴムなどの工業用製品まで幅広い分野で利用されます。
一方「ラバー」とは、「ゴム」を意味する英語 “rubber” のカタカナ表記です。
靴の「ゴム底」を意味する「ラバーソール」や、トイレ排水管の詰まり解消用の清掃用具「ラバーカップ」、アクセサリーとして手首に装着する「ラバーバンド」など、ゴム製の商品名などに「ラバー」の呼称が用いられます。
また、卓球のラケットに貼られたゴム製のシートも「ラバー」と呼ばれます。
「ゴム」の語源はオランダ語の “gom” ですが、 “gom” は英語では “gum” となり、ガムシロップのような高分子多糖類や、チューインガムを指すことがほとんどで、日本語でいう「ゴム」を指す場合は「ラバー」が用いられます。
「ゴム」…小さい応力で大きく変形し、その応力を除くと急速にほぼ元の形状に戻る物質
「ラバー」…ゴムを意味する英語 “rubber” のカタカナ表記
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「ゴム」と「ラバー」の違いは?