「栗金団」、「栗きんとん」は、いずれも「くりきんとん」と読む栗を使った食べ物ですが、それぞれ別の食べ物です。
「栗金団」とは、甘露煮にした栗を、さつまいもや栗でできた餡で和えた料理で「くりきんとん」と読みます。
甘い栗を糖分濃度が高く粘り気の強い餡にまとわせた非常に甘い料理で、クチナシの実などを着色料として用いて鮮やかな黄金色に仕上げられることが多いです。
黄金色の見た目を金塊や金の小判に例え、金運上昇を願って食される正月のおせち料理の定番として知られています。
一方「栗きんとん」とは、炊いた栗に砂糖を加え、茶巾で絞って整形した和菓子で、漢字では「栗金飩」や「栗金糖」と書きます
裏ごしした栗に砂糖を混ぜ茶巾で絞っただけのシンプルな和菓子で、栗本来の持つ香りや上品な甘味とコク、滑らかな舌触りが特徴です。
岐阜県中津川市とその周辺の東濃地方の名産品として知られており、「栗金団」と区別するため近年では「栗きんとん」の混ぜ書き表記が用いられることが多いです。
京都など一部の地方では同様の和菓子を「栗茶巾(くりちゃきん)」と呼ぶこともあります。
おせち料理の「栗金団」も「栗きんとん」と混ぜ書き表記されることもあり、同音異義語であることから厳密に区別することは困難といえます。
■ Wikipedia 栗金団
■ Wikipedia 栗きんとん
■ 恵那川上屋
■ すや
■ 緑屋老舗
「栗金団」…甘露煮にした栗をさつまいもや栗でできた餡で和えた料理
「栗きんとん」…炊いた栗に砂糖を加えて茶巾で絞って整形した和菓子
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