「ようかん」とは、小豆を主原料とした餡(あん)を、型に流し込んで寒天で固めた和菓子です。
抹茶などを練りこんだものや、甘露煮にした栗を混ぜたものなど、様々な種類の「ようかん」があります。
寒天の添加量を減らして柔らかい食感にした「水羊羹(みずようかん)」や、寒天ではなく小麦粉や葛粉を加えて蒸して固める「蒸し羊羹(むしようかん)」など、一般的な「ようかん」と異なる製法のものもあり、これらに対して通常の「ようかん」を「煉羊羹(ねりようかん)」と呼び区別することもあります。
「ようかん」は、漢字で書くと「羊羹」で、元々は中国で食されていた羊肉スープの煮こごりのことでしたが、日本に持ち込まれたときに肉食が禁じられている禅宗で、羊の代わりに小豆を用いて外観を似せて作られた精進料理が和菓子の「ようかん」の原形といわれています。
「ういろう」とは、米粉などの穀粉に砂糖と水を加え練ったものを、型に流し込んで蒸籠(せいろ)で蒸して固めた和菓子です。
うるち米やもち米の米粉以外に、小麦粉、ワラビ粉などを主原料とするものもあります。
白砂糖を用いた白いもの、黒砂糖を用いた黒いもののほか、小豆や抹茶、コーヒー、柚子、桜など様々な風味の「ういろう」があります。
「ういろう」は、漢字で書くと「外郎」で、起源は諸説ありますが、江戸時代に普及した口中清涼剤の大衆薬「外郎薬(ういろうぐすり)」に外観が似ていたためとされるのが一般的で「ういろう餅」と呼ばれることもあります。
■ Wikipedia 羊羹
■ Wikipedia ういろう (菓子)
■ Wikipedia ういろう (薬品)
「ようかん」…小豆を主原料とした餡を型に流し込んで寒天で固めた和菓子
「ういろう」…穀粉に砂糖と水を練って型に流し込んで蒸籠で蒸して固めた和菓子
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「ようかん(羊羹)」と「ういろう(外郎)」の違いは?