「天ぷら」とは、魚介類や野菜などの食材に、薄力粉、水、鶏卵を軽く混ぜた衣をつけて油で揚げた料理の総称で、「てんぷら」と読み、「天婦羅」や「天麩羅」と漢字表記されることもあります。
海老やアナゴ、蟹、イカ、キスなどの魚介類、茄子やカボチャ、さつまいも、レンコン、ししとう、シソなどの野菜類のほか、舞茸やしいたけなどのキノコ類、鶏肉、アイスクリームなどが代表的な具材として知られています。
また、刻んだ野菜類と魚介類をあわせて揚げる「かき揚げ」や、衣に青海苔を混ぜて竹輪などの具材を揚げる「磯辺揚げ」も「天ぷら」の一種です。
そのまま塩や天つゆで食されるほか、丼に白飯と共に盛り付けた天丼や、うどんや蕎麦など麺類のトッピングや、おにぎりの具材(天むす)、寿司のネタ(天巻き)などにも用いられます。
「天ぷら」の衣は、サクッとした食感が特徴で、メレンゲを用いてふわっとした衣にする洋風のものは「フリッター」と呼ばれます。
一方「から揚げ」とは、食材に何も付けずに、または小麦粉か片栗粉、市販のから揚げ粉などをまぶして油で揚げた料理の総称で、「からあげ」と読み、「空揚げ」や「唐揚げ」と漢字表記されることもあります。
代表的なものは鶏肉の「から揚げ」で、単に「から揚げ」といった場合「鶏から揚げ」を指すことも多いですが、カレイ、エビ、イカなどの魚介類、じゃがいも、ごぼう、アスパラなどの野菜など、様々な食材を用いた「から揚げ」もあります。
「から揚げ」に下味をつける場合は、醤油、酒、みりん、生姜、ニンニクなどの和風の調味料を用いることが多く、ハーブやスパイスで洋風の味付けにしたものは鶏肉の場合「フライドチキン」、じゃがいもの場合「フライドポテト」と呼ぶことが多いです。
■ Wikipedia 天ぷら
■ Wikipedia から揚げ