病気や怪我の治療などのため病院で処方される「医療用医薬品」には「新薬」「先薬」とも呼ばれる「先発医薬品」と、「後発医薬品」「後発薬」「GE薬」とも呼ばれる「ジェネリック医薬品」があります。
「先発医薬品」とは、製薬会社が長い期間と巨額の費用を費やして研究・開発し、厚生労働大臣の承認を得て最初に製品化された医薬品で、単純に「医薬品」と呼ばれることが多く、「先発医薬品」の呼称は、「ジェネリック医薬品」の対義語として用いられることがほとんどです。
「先発医薬品」の開発企業は、物質特許、製法特許、用途特許、製剤特許などの特許権を取得し、研究費の回収や、新たな「先発医薬品」の研究開発費として投資しています。
一方、「ジェネリック医薬品」は、特許の切れた「先発医薬品」と同じ有効成分で、他の製薬会社が製造・供給する医薬品です。
「先発医薬品」で安全性・有効性が確認された有効成分を用いる事から、研究開発費などのコストが低く抑えられ、同等の「先発医薬品」と比較して低価格のものがほとんどです。
特許権の存続期間は原則として20年ですが、成分特許を認めていないインドなどでは特許が切れていない薬も「ジェネリック医薬品」として製造・供給されている場合があります。
一部の「ジェネリック医薬品」では、材料や製造方法が「先発医薬品」と完全には一致しないなど、効果や安全性の面での問題も指摘されています。
■ Wikipedia 医薬品
■ Wikipedia 後発医薬品
「先発医薬品」…長い期間と巨額の費用を費やして研究・開発し、厚生労働大臣の承認を得て製品化された医薬品
「ジェネリック医薬品」…特許の切れた先発医薬品と同じ有効成分で、他の製薬会社が製造・供給する医薬品
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「先発医薬品」と「ジェネリック医薬品」の違いは?