アルコール飲料のビールは、一般的に大麦を発芽させた麦芽を、ビール酵母でアルコール発酵させて製造されますが、その醸造方法により「ラガー」、「エール」などに分類されます。
「ラガー」とは、大麦麦芽を主原料とし、5~10℃以下の低温で熟成させながら比較的長時間の発酵を行う醸造方法で製造されたビールで、最終的に酵母が下部に沈むことから「下面発酵」とも呼ばれます。
一般的に冷やして飲まれ、風味付に添加されるアサ科の植物ホップの苦味と、爽快な喉越し、すっきり切れのいい口当たりなどが特徴です。
世界のビール生産量、消費量の大部分が「ラガー」で、日本においても単に「ビール」といった場合「ラガー」を指すことがほとんどです。
「エール」とは、大麦麦芽を主原料とし、15~20℃の常温で熟成させながら比較的短時間の発酵を行う醸造方法で製造されたビールで、最終的に酵母が上部に浮かぶことから「上面発酵」とも呼ばれます。
「エール」の特徴は、麦芽の甘味と香ばしさ、フルーティーな香り、深いコクや旨味などで、これらを楽しむために常温で飲まれることも多いです。
かつては、ホップを添加しない麦芽の醸造酒を「エール」といいましたが、現在では「エール」も含め、ほとんどのビールにホップが使用されています。
なお、「ラガー」、「エール」以外に、空気中の酵母を自然に取り入れて発酵させる「自然発酵ビール」と呼ばれるベルギーのビールもあります。
■ Wikipedia ラガー (ビール)
■ Wikipedia エール (ビール)
■ Wikipedia ビール
「ラガー」…低温で長時間の発酵を行う醸造方法のビール
「エール」…常温で短時間の発酵を行う醸造方法のビール
こちらの[違いは?]もどうぞ
ビールの「ラガー」と「エール」の違いは?