「ナシゴレン」とは、インドネシア発祥の米料理で、炊いた白飯を鶏肉やエビ、野菜などの具材とともに炒め、ケチャップマニス(インドネシアの甘味調味料)、サンバル(インドネシアの辛味調味料)、トラシ(インドネシアの魚醤)などで調味した飯料理を、半熟の目玉焼き、キュウリやトマトなどの生野菜とともに盛りつけたものが一般的です。
「ナシゴレン」の「ナシ」は「飯」、「ゴレン」は「揚げる」を意味するインドネシア語ですが、揚げるのではなく炒めて作る「炒飯(チャーハン)」に類似した料理で、「インドネシア風炒飯」や「マレーシア風炒飯」と呼ばれることもあります。
白飯の代わりに蒸した中華麺を用いて作る「焼きそば」に似た同様の料理は「ミーゴレン」といいます。
なお、日本においてはケチャップマニスの代わりにトマトケチャップ、サンバルの代わりにチリソース、トラシの代わりにナンプラーが用いられることもあります。
一方「ガパオライス」とは、タイ発祥の米料理で、シソ科のハーブ「ガパオ(タイホーリーバジル)」と鶏挽肉、玉ねぎ、ピーマン、パプリカなどの具材を炒め、ナンプラー、オイスターソースで調味した炒め物「パット・ガパオ」を、半熟の目玉焼きとともに炊いた白飯の上に盛りつけたものが一般的です。
タイでは「ガパオライス」といっても通じず、オーソドックスな鶏挽肉を用いたものをタイ語では「カウ・パット・ガパオ・ガイ」といい、「カウ」は「ご飯」、「パット」は「炒める」、「ガパオ」は「ホーリーバジル」、「ガイ」は「鶏肉」をそれぞれ表します。
鶏肉以外に豚肉や魚介類を用いたものもあり、豚肉を用いたものは「カウ・パット・ガパオ・ムー」、海老を用いたものは「カウ・パット・ガパオ・クン」とそれぞれ呼ばれます。
なお、日本においてはタイホーリーバジルの代わりにイタリア料理に多く用いられるスイートバジルが用いられることも多く、「ガパオご飯」と呼ばれることもあります。
■ Wikipedia ナシゴレン
■ Wikipedia カミメボウキ