「山椒」とは、ミカン科サンショウ属に属する日本原産の落葉低木および、乾燥させた果皮から作る香辛料で「さんしょう」と読みます。
果皮を乾燥させた粉末は「粉山椒」とも呼ばれ、香辛料として鰻の蒲焼き、焼き鳥などにそのままふりかけられるほか、七味唐辛子の原料のひとつにもなります。
また、果実は「実山椒」と呼ばれ佃煮にされたり、ちりめんじゃこと炊き合わせて「ちりめん山椒」に加工されるなどし、花は「花山椒」と呼ばれ炒め物や鍋料理の具材に、若芽は「木の芽」と呼ばれ、焼き物や煮物、吸い物など料理の彩りとして添えられます。
一方「花椒」とは、ミカン科サンショウ属に属する中国原産の落葉低木および、乾燥させた果皮から作る香辛料で「かしょう」と読みます。
果皮を乾燥させた粉末は、中華料理、特に四川料理で多く用いられる香辛料で、麻婆豆腐や坦々麺などの辛味が強い料理に唐辛子と組み合わせて使用されるほか、中国の代表的なミックススパイス「五香粉」の原料のひとつにもなります。
果皮を植物油に漬けて成分を溶出させた「花椒油」や、果皮粉末を塩と混ぜた「花椒塩」も調味料として利用されますが、「花椒」は果皮以外の食用利用はありません。
なお、植物としての和名は「カホクザンショウ」で、「山椒」や「花山椒」と区別するために「四川山椒」「中国山椒」と呼ばれることもあります。
■ Wikipedia サンショウ
■ Wikipedia カホクザンショウ
「山椒」…日本原産のミカン科の落葉低木および、果皮から作る香辛料
「花椒」…中国原産のミカン科の落葉低木および、果皮から作る香辛料
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