部屋の広さ、床面積を表す単位には、「㎡」、「畳」、「帖」、「平米」などが用いられます。
「㎡」とは「へいほうめーとる」と読み、国際単位系(SI)で定められた、世界中で広く用いられる面積の単位です。
1㎡は「一辺の長さが1メートルの正方形の面積」と定義されています。
記号で表示できない場合などに「m2」や「m^2」、「平方メートル」と表記されることもあります。
「畳」とは「じょう」と読み、畳(たたみ)の枚数で床面積を表す日本独自の面積の単位です。
畳の寸法は地域などにより違いがあり、おもに西日本で用いられる「京間」「本間」「関西間」と呼ばれるものが955mm×1910mm(3尺1寸5分×6尺3寸)、おもに中日本で用いられる「中京間」「三六間」と呼ばれるものが910mm×1,820mm(3尺×6尺)、おもに東日本で用いられる「江戸間」「関東間」「田舎間」「五八間」と呼ばれるものが880mm×1,760mm(2尺9寸×5尺8寸)、おもに公団住宅やアパートなどの共同住宅で用いられる「公団間」「五六間」と呼ばれるものが850mm×1,700mm(2尺8寸×5尺6寸)となっています。
それぞれの寸法で1畳を「㎡」に換算すると「京間」が1.82405㎡、「中京間」が1.6562㎡、「江戸間」が1.5488㎡、「公団間」が1.445㎡となり、最も小さい「公団間」は最も大きい「京間」の8割以下の面積となっています。
「帖」とは「じょう」と読み、「畳」の別表記です。
洋室の面積を表す際に、和室を連想させる「畳」の代用として、半紙や海苔などの薄いものを数える単位の「帖」を用いたことにはじまり、おもに不動産業などで洋室・和室を問わず部屋の面積を表す単位として汎用的に用いられています。
一般的には、全国的に現在最も普及している「中京間」のサイズを基準としたものが多く、「㎡」に換算すると1帖は1.6562㎡です。
しかし、「帖」にも明確な定義はなく、不動産公正取引協議会で畳1枚当たりの広さを1.62㎡以上と定義していることから、これを基準として1帖を1.62㎡とする場合もあります。
「平米」とは「へいべい」と読み、「㎡」を漢字表記した「平方米」の略記です。
「㎡」と同じく「一辺の長さが1メートルの正方形の面積」で、1平米は1㎡です。
なお、尺貫法による面積の単位「坪(つぼ)」は、一般的に畳2枚分、つまり2畳とされることが多いですが、1坪の面積は約3.305785124㎡で「中京間」を基準としたものになります。
■ Wikipedia 畳 (単位)
■ Wikipedia 畳
■ Wikipedia 平方メートル